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2013年10月31日木曜日

Happy Halloween 2013  / ハッピー ハロウィン 2013

Happy Halloween 2013  / ハッピー ハロウィン 2013

ラストナイト


見渡す限りすべてが蠢いている

高いタワーは曲がり ビルは笑っている...

ここはバケモノたちの集まる街なのか?


「何そんなところで突っ立てる!」

ラウが笑いながら飛んできた

「いや、なんなんだいこの街は?」

「お、その格好なら中でも楽しめるぜぇ~」


「これは魔女にもらったのさ」

「えッ!いたのか!アイツしつこいな~」

「で、ドコに行ったんだ?」

「南の空だよ」

「じゃあしばらくは帰ってこないな」

「よし!お前さんココまで来たんだから中に連れて行ってやるよ!ヘッヘッヘッ!」


★ハロウィンナイト★

ビルが笑えば 灯りは点滅

道を這う影は人の足をイタズラに引っ張って 高笑い

月は酔いつぶれ 高速道路に横たわる

ユーレーになった者たちは彷徨うことをやめ そこいら中で踊りだす

家のドアを叩けば

みんな お菓子や美味い料理を差し出すよ もちろん上機嫌に酔えるお酒もね

今夜だけは

人もバケモノもユーレーも 楽しまなきゃ

これがボクらの弔いで

明日はどんなカタチでこの世にいるのやら

☆彡



「そうかここは、ハロウィンが生んだ街だったんだね

夜が明けたら また旅にでるとしようかな」


おしまい

2013年10月27日日曜日

のぼったら、何が見えた? / What did you look from the top?

のぼったら、何が見えた? / What did you look from the top?
第四夜

ロープで出来た梯子を上から掛けてくれた。


「あ、そうだ。ラウは確か南の空へ消えていったよ」

「現金なヤツだわさ、全く...ほぅ~らよっ、もひとつ!」

ボクの服装がなんだかヘンテコリンな衣装に...


「それなら楽しめるハズさぁ、中に入ってもね~ヒッヒッヒッ」


高笑いしたと思ったら、恐ろしい声で

「今度こそヤツの自慢の羽根を喰いちぎって煮てやる!」

と言って南の空へ、またすごいスピードで飛んでった。


梯子を見上げながら

ボクにはよく分からないけれど、この格好をしていれば楽しめる?

と疑問をもちながら梯子を掴む。


登りきるとそこから見えるのは“夜の街”だった。

(街があるだけ?どういう事だろう?)

眼を凝らし見渡すと、何やら蠢いている。


人じゃない...?



                         ラストナイトにツヅク