ラストナイト
見渡す限りすべてが蠢いている
高いタワーは曲がり ビルは笑っている...
ここはバケモノたちの集まる街なのか?
「何そんなところで突っ立てる!」
ラウが笑いながら飛んできた
「いや、なんなんだいこの街は?」
「お、その格好なら中でも楽しめるぜぇ~」
「これは魔女にもらったのさ」
「えッ!いたのか!アイツしつこいな~」
「で、ドコに行ったんだ?」
「南の空だよ」
「じゃあしばらくは帰ってこないな」
「よし!お前さんココまで来たんだから中に連れて行ってやるよ!ヘッヘッヘッ!」
★ハロウィンナイト★
ビルが笑えば 灯りは点滅
道を這う影は人の足をイタズラに引っ張って 高笑い
月は酔いつぶれ 高速道路に横たわる
ユーレーになった者たちは彷徨うことをやめ そこいら中で踊りだす
家のドアを叩けば
みんな お菓子や美味い料理を差し出すよ もちろん上機嫌に酔えるお酒もね
今夜だけは
人もバケモノもユーレーも 楽しまなきゃ
これがボクらの弔いで
明日はどんなカタチでこの世にいるのやら
☆彡
「そうかここは、ハロウィンが生んだ街だったんだね
夜が明けたら また旅にでるとしようかな」
おしまい |
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