第二夜
赤い光がその樹の周りを飛んでいる 大きく 大きく
『待って!』
思わず叫んでしまった
樹をぐるりともう1周してそれは止まった
『あのー...』
止まったはいいが、何を云うかまでは考えていなかった
『確かキミは...赤いリュックをあげた旅人だったかな、フォフォフォ』
『!』
絶句した...憶えてるんだ!
『何かまた欲しいモノがあったのかな?』
ギョロッとした目で優しくボクをみている
『無いように思うんだが...?』
『ただ、またアナタに会いたくなったんです!』
そう、前の年は後ろ姿さえ見ることができなかった
だからなのか、分からないけれど ただ ただ 何となく会いたくなった
クリスマスナイト 第三夜 につづく
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